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新しい一年を、巻き爪の不安なく歩き出すために知っておきたいこと
一年の終わりが近づくと、
家のことや仕事のことで気持ちがせわしくなりやすい一方で、
ふと自分のからだを振り返るタイミングでもあります。
この一年、あなたの足先はどんな毎日を過ごしてきたでしょうか。
- 仕事や買い物でたくさん歩いた日
- 体力づくりや気分転換もかねた、毎日のウォーキング
- ちょっと窮屈な靴で「今日は我慢しよう」とがんばった日
そんな毎日を支えてくれている足ですが、
巻き爪の不安を抱えたまま一年を過ごしてこられた方も
少なくないかもしれません。
「また痛くなったらどうしよう…」
「このまま放っておいたら、もっとひどくなるのかな…」
新しい一年を、少しでも安心して歩き出せるように
巻き爪でお悩みの方に知っておいていただきたい
“3つの見直しポイント”をお届けします。
1)まずは「今の巻き爪のサイン」に気づいてあげる
巻き爪といっても、症状や困りごとは人それぞれです。
- 靴を履いたときだけ、指先がズキッとする
- 爪の角が皮膚に当たって赤くなりやすい
- 爪が巻いてきて、だんだん厚みや形が変わってきた
- 痛みは強くないけれど、見た目が気になっている
「我慢できるから」「見た目だけだから」と
つい後回しにしてしまいやすいのが、足先のトラブル。

けれど、違和感が続いているということは、
足ゆびからの小さなサインが出ている、ということでもあります。
まずは、ご自分の足ゆびを
ゆっくり眺める時間をつくってあげてくださいね。
2)巻き爪の不安を減らすために、年末に見直したい3つのこと
① 爪の整え方を見直す
巻き爪のご相談をいただく中でよく拝見するのが、
- 刺さるのが痛くて端をしっかり落としてしまう
- 「伸ばした方がよい」と聞いて、伸ばしすぎている
- 指のカーブに合わせて丸く切っている
といった「いつもの切り方」が、
知らないうちに巻き爪を助長している場合です。
理想は、
指先と同じくらいの長さを保ちながら、
爪の先をまっすぐ気味に整えておくこと。
これを意識していただくだけでも、
指先への食い込みがやわらぐことがあります。

② 「足に合う靴」を選び直す
巻き爪は、爪だけの問題ではなく、
ふだん履いている靴との関わりがとても大きいトラブルです。
- つま先が細くて、指同士がぎゅっと押し合っている
- サイズが大きくて、靴の中で足が前にすべりやすい
- 柔らかすぎる靴で、足が靴の中で不安定になっている
このような状態が続くと、
親指の先に負担がかかり、爪が変形しやすくなります。
年末は、靴箱を見直す良いタイミングでもあります。
- つま先に、足ゆびが自由に動ける余裕があるか
- かかとがしっかりフィットして、前にすべりにくいか
- 靴が型崩れしていないか
こんな視点で、よく履く靴を見直してみてくださいね。
③ 歩き方・体重のかけ方に目を向けてみる
「巻き爪は爪の問題だから、歩き方は関係ない」と思われるかもしれませんが、
実は、足ゆびの使い方や体重のかけ方が、巻き爪の大きな原因になります。

たとえば、
- 立ったときに足ゆびが床につかず、浮いている「浮き指」になっている
- 指腹の正面ではなく、指の片側ばかりに体重がかかっている
- 隣の指から押されるように圧迫を受けている
こうした状態は、足の骨格のゆがみや、足のアーチの崩れなどが関わっていることが多く、
そのままにしておくと、爪の一部だけに負担が集中しやすい状態が続いてしまいます。

そのため、爪そのもののケアと合わせて、
- 足に合った靴に見直してみること
- 足裏のバランスを支えてくれるインソールを活用すること
- 足ゆびを支えてくれるサポート靴下を取り入れてみること
などで、バランスよく体重を受け止めやすい環境をつくっていくことも、
巻き爪の不安をやわらげるひとつの助けになる場合があります。
3)こんなときは、早めに相談してみてください
足は、からだの一番下で、いつも体重を支えてくれている場所です。
その分負担もかかりやすく、残念ながら「そのうち自然によくなる」ということは、あまり多くありません。
ですので、次のようなサインが続いているときは、
「少し早めに誰かに相談しておこうかな」と考えてみてください。
- 赤みや腫れをくり返している
- 少し触れるだけで痛みが出る
- 爪の変色や、急な形の変化が気になる
- こわくて自分で切れず、伸ばしっぱなしになっている
炎症していたり、
糖尿病などのご持病がある場合には、
まず医療機関での診察が必要になることもあります。
そのうえで、
「爪をどう整えていけばよいのかな」
「靴の見直しはどうすればいいのかな」
といった具体的なケアや靴選びについては、
当サロンにも、ぜひご相談ください。
実際にお越しくださった方の中には、
「もっと早く来ればよかったです」とおっしゃる方も少なくありません。
「これくらい大したことないかな…」と
ひとりで長く様子を見続けるよりも、
気になったときに相談しておくことで、
あとから振り返ったときに、心がふっと軽くなる方が多いように感じます。
新しい一年を、少しでも軽やかな一歩で
巻き爪そのものが、
一晩でいきなり元どおりになることはありませんが、
- 爪の整え方
- 靴のえらび方
- 立ち方・歩き方
この3つを見直していくことで、
「前よりラクになった」「不安が減ってきた」と感じる方もおられます。
年末は、
からだの声に耳を傾けるのにぴったりなタイミングです。
新しい一年を、
「また痛くなるかも…」という不安よりも、
「今年は、足もとのことも大事にしてみよう」という気持ちで
歩き出していただけたら、とてもうれしく思います。
巻き爪で気になることがあれば、
どうかお一人で抱え込まず、
身近な専門家や相談できる場所を、そっと頼ってみてくださいね。
