【足の爪の役割】足の小指の爪はありますか?
お客様の足をみせていただくと
・足の小指の爪が米粒のように小さくなっている
・爪と皮膚の境目が分からなくなっている
・横をむいている
など、足の小指の爪のトラブルをお持ちの方が大勢いらっしゃいます。
「小指の爪、小さくなっていますね」とお客様に伝えると、気付いていない方もいらっしゃいます。
手の爪は、物をつまんだり、痒いところをかいたり、何かを剥がしたり、表舞台で大活躍。
それに比べると、足の爪は、その存在や有難さを感じることは、少ないかもしれません。
巻き爪などで痛みがある方は、「爪がなければ。。。」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、足の爪は、足と身体の健康にとって重要な役割を果たしてくれています。
爪の役割
爪は、皮膚の角質層が変化したものです。
爪は、身体の中では、小さなパーツですがなくてはならないものです。
爪の主な役割をみていきましょう。
出所:https://www.sunsorit.co.jp/shop/wellaging/peeling/skincare_column_18/
・物を上手くとらえる
指先の骨(末節骨)は、指の先端まで達していません。
それを補うために爪がついています。
物をつかんだり、触ったりするときに指の腹に力が加わりますが、爪がその力を受け止める(跳ね返す)ことにより、その物を上手くとらえることができます。
爪がなければ、肉だけの指先でふにゃふにゃです。
そして、指の腹に加わった力を受け止めることがでず、微妙な力加減もできなくなってしまいます。
爪があることで紙を数えたり、缶を開けたり、ペンで字を書いたり細かい動きができるのです。
手の爪が機能を発揮するとボールをコントロールよく、早く、遠くに投げることができます。
野球選手の田中将大さんは、ネイルケアしていることで有名ですよね。
これは、足の爪にも言えることです。
足の爪が機能を発揮することで力強く踏んばったり、蹴りだしたり、バランスよく安定して立つことができます。
・指先の保護
指には神経が集中しています。
爪は、その神経を保護し、指の感覚を鋭くしてくれています。
爪がふにゃふにゃではなく、硬いのもそのためです。
もし足の爪がなかったら
足は、身体の一番下にあり、全体重がかかります。
また、一歩ごとに地面からの衝撃も受け、きわめて負担のかかる部分です。
そのため、爪のトラブルは、手よりも足に起こりやすいです。
足の爪がないと、足の指の腹に加わった力を受け止めることができず、微妙な力加減もできなくなってしまいます。
そのため、うまく立ったり、歩いたり、走ったりすることができなくなります。
踏ん張ることもできません。
バランスをとりにくくなるため、ふらふらとします。
ふにゃふにゃのマットやトランポリンの上にいる感じです。
この状態でバランスを取り続けると、余計なところに力が入り、足首や膝、腰、首など全身に影響します。
年齢を重ねるごとに他の部分の機能も低下し、転倒のリスクが高まります。
足の爪は、いつまでも元気に歩くために欠かせないパーツなのです。
足の爪のトラブルを予防する爪の切り方
足の爪を見てみましょう。
・「足の爪は、真っ直ぐ上を向いていますか?」
・「足の小指の爪は、小さくなっていませんか?」
・「爪を切るのが面倒で、一気に深爪をしていませんか?」
足の爪のトラブルを予防する爪の切り方を実践して、いつまでも元気に歩きましょう。
爪切りでは、「四角形(スクエア)」をイメージして整えます。
・スクエアオフ
指の先端と同じか、やや長めに切り、両端の角を少しだけカットする。
スクエアオフは、爪が正しく機能する切り方です。
爪の先端が皮膚に当たったり、食い込んだりしない、トラブルを起こしにくい切り方です。
・深爪
爪の先端を深く切りすぎた状態です。
深爪は、地面からの力を十分に受け止めることができません。
地面からの力に負けてしまい、つま先の皮膚が盛り上がって爪が埋もれてしまいます。
陥入爪や肥厚爪、爪の変形などのトラブルも起こしやすくなります。
・バイアスカット
爪の両端を大きく斜めに切った状態です。
爪は、縦方向と横方向の繊維が3層構造になっているので、繊維に対して大きく斜めに切ると、クルクルと内側に巻いてしまう性質があります。
爪の両端を大きく斜めに切るバイアスカットは、巻き爪などのトラブルを起こしやすくなります。
いつまでも快適に歩くためには、足の爪は欠かせません。
巻き爪、肥厚爪、爪が無いなどのトラブルがあり、どうしたらよいのか分からないという方は、始めはプロにお任せください。
正しい足の爪のケアで、足が本来持っている機能を回復させましょう!