巻き爪の原因と予防法
巻き爪とは
爪の端が内側に巻き込んだ状態を「巻き爪」といいます。
多くは、足の親指に起こります。爪の周囲の皮膚にくい込んで炎症を起こすこともしばしばあります。
巻き爪の原因
巻き爪は、「間違った爪切の習慣」「不適切な靴の着用」「足の指を使わない状態」などが原因で起こります。
・間違った爪切の習慣
「間違った爪切の習慣」で多いのは、「深爪」です。
深爪をしていると、足の指に地面からの力が加わった際に、つま先の先端の皮膚が地面からの力に負けて盛り上がってきます。
その結果、爪はまっすぐに伸びることができず、厚みが増したり、皮膚にくい込みます。
陥入爪や肥厚爪などの爪の変形も起こりやすくなります。
・不適切な靴の着用
「不適切な靴の着用」とは、足の形に合っていない靴やつま先に適度な余裕のない靴の着用です。
歩行時、足の指に負担がかかり、爪がまっすぐに伸びることができず巻き爪になります。
足に合った靴でも履き方を間違えていると、合っていない靴と同じことになります。
・足の指を使わない状態
「足の指を使わない状態」とは、足の指で蹴り出さずにぺたぺたと歩く癖がある人や、寝たきりの状態など、足の指に体重をかけない状態です。
爪は、丸まっていく性質があります。本来は、歩くことで地面からの力が加わり、爪は平らになります。
しかし、足の指に体重がかからないと、地面からの力が爪に加わらず、爪は丸まり巻き爪になります。
外反母趾などの足の変形があると、体重のかかり具合にアンバランスが生じます。
そのため、地面からの力にもアンバランスが生じ、爪も変形しやすくなります。
出所:http://www.m-ryu.co.jp/trouble/valgus_hallux.htmlより改変引用
巻き爪の予防法
巻き爪は、正しいセルフケアをすることで、予防ができます。
巻き爪補正を受け改善したあとも、再発予防のためにはセルフケアは続けましょう。
まずは、深爪をしないことが大切です。爪の長さは指先と同じくらいの長さが適切です。
爪の先は、まっすぐになるように少しずつ切り、角を少し落とすようにします。
出所:https://www.stellacafe7.com/entry/tentou-yobou
また、足の形に合っていない靴の着用やつま先に適度な余裕のない靴も巻き爪の原因になります。
足の長さと幅を測り適切なサイズの靴を正しく履くことが大切です。
かかとと靴のかかと部分をフィットさせて、捨て寸(つま先に設けられたスペース)を確保しましょう。
歩行中、足は伸び縮みします。
そのため、捨て寸を確保することが大切です。
出所:https://style.nikkei.com/article/DGXKZO21638560Y7A920C1W11601/
出所:http://www.switch-fw.com/contents/size/cat28/
ぺたぺた歩きなどの歩き方の癖を直すことも大切です。
1.つま先を正面にまっすぐ出す。
2.そっと着地する。
3.重心を指先に移動する。
4.指先で地面から離れる。
指先で地面から離れる際は、指先はまっすぐリラックスした状態でかかとをあげることがポイントです。
(足の変形がある、足に合わない靴を履いている、靴の履き方を間違えているなど場合は、理想的な歩き方はできません。まずは、これらを見直すことが大切です。)
体重をかけると痛い場合や深爪した爪を適切に伸ばす期間は、自分でテーピングをしましょう。
テープの端側を爪の外側の皮膚に固定し、もう一方を反対側の斜めに引っ張りながららせん状に回して固定します。
巻いている爪と皮膚の間にすき間を作ることで、爪の食い込みを防ぎ痛みを緩和します。
また、爪がスムーズに真っすぐ伸びやすくなります。
出所:http://s089.wats.gr.jp/navi/case/013/1.html
巻き爪は、巻き爪のある部分に痛みが起こるだけでなく、痛みをかばう歩き方になることで、膝や腰の痛みや転倒につながる可能性もあります。
早めにケアしておくことが大切です。
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