足先の冷えが巻き爪を進めることも|血流と爪の関係をひもとく

「足先がいつも冷たい」

「巻き爪の痛みが気になって歩きづらい」

そんなお悩みを伺うことが、季節の変わり目には特に増えてきます。

一見、別々のように感じられる “冷え” と “巻き爪”。

しかし実際には、互いに影響しあいながら進行することがあります。

目次

冷えと巻き爪は、互いに影響しあうことがあります

足先が冷えることで起きやすいのは、

血流の弱まりです。

血流が弱まると爪への栄養が届きにくくなり、

爪は硬く・乾燥しやすい状態へと変わっていきます。

さらに、乾燥した爪は柔軟性を失い、

カーブが強くなることで

巻き爪が進みやすい状態になります。

巻き爪が進むと、

爪が皮膚に巻きこむことで圧迫が強くなり、

その部分の血流がさらに弱まります。

血流が弱まると、また冷えが進む──

このように、

冷え → 血流低下 →巻き爪 → 血流低下 → 冷え

という負のループが生まれてしまうことがあります。

実際、巻き爪補正をした後には、

爪まわりの圧迫がやわらぐことで、

皮膚の色がふっと明るく見える方が多くいらっしゃいます。

無理な力がかかっていた部分に、

皮膚本来の色が戻ってきたサインのひとつです。

足先のめぐりを整えるためにできること

足先がぽかぽかと心地よく感じられる状態を保つには、

日々の小さな習慣が大きな力になります。

●足指をほぐす

凝り固まった足指を、軽くさするだけでも

指先の色がほっと明るくなります。

●靴下の履き方を工夫する

靴下やレッグウォーマーを使うなど、

足先を温める方法はいくつかあります。

ここで大切なのが靴下の履き方です。

足指が自由に動かせるかどうか を確認してください。

重ね履きや分厚すぎる靴下は、

温かいように見えても足指の動きを妨げ、

かえって血流が滞りやすくなることがあります。

足がのびのび動ける状態で温めることが、

めぐりを整えるための大切なポイントになります。

●足に合う靴を「正しく履く」

冷えと靴の履き方。

一見つながりがなさそうに思えるかもしれませんが、

じつは、靴の履き方そのものが

「人間本来の歩き方ができているかどうか」に関わり、

その積み重ねが足先の冷えやすさにも影響してきます。

足に合う靴を、かかとを合わせて正しく履けると、

本来の自然な歩き方に近づいていきます。

その一歩一歩で、ふくらはぎの筋肉がポンプのように働き、

下半身の血液のめぐりが助けられることで、

結果として 足先が冷えにくい状態 へつながっていきます。

冷えと巻き爪に気づくことから、足もとを見直してみませんか

足先の冷えと巻き爪は、どちらか一方だけの問題ではなく、

血流や歩き方ともつながりながら、

少しずつ進んでいくことがあります。

ただ、その流れは「大きなこと」をしなくても、

足指をそっとほぐしてあげること、

足に合う靴をていねいに履いてみることなど、

小さな習慣の積み重ねで、

思っている以上にしっかり変わります。

「そういえば、冷えが気になるな」

「巻き爪が少し心配かも」

そんなふとした気づきのタイミングが、

足もとを見直すきっかけになればうれしいです。

これからも、行きたい場所へ、行きたいときに。

足先からの不安がすこしでも軽くなり、

安心して歩ける日が続いていきますように。

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