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足が冷える季節こそ見直したい、「ふわふわ靴」との付き合い方
足が冷える季節、
つい足もとをあたたかく包んでくれる
ふわふわ・モコモコの靴
に目がいきませんか?


お店では、
- 「かわいいし、あたたかそう」
- 「履いた瞬間、フワッとして気持ちいい」
と、つい手に取りたくなるものがたくさん並んでいます。
ただ一方で、
「歩くときの靴」としては注意したいポイントもあります。
靴の中がふわふわだと、足はいつも緊張モードに
内側がふわふわの靴は、
一見あたたかそうで、足にやさしそうに感じますが
クッションが厚いぶん、足と靴がぴったり一体化しにくくなります。
その結果、
- 歩くたびに足が靴の中で少しずつ動く
- 靴が脱げないように、無意識のうちに足の指に力を入れてしまう
という状態が続きます。
足がずっと緊張していると、
血液がスムーズに流れにくくなり、
「冷え」がかえって気になってしまうこともあります。
「もこもこ=あたたかい」は、
座っているときには正解でも、
長く歩く場面では、からだにとって負担になることがあるのです。
冷え対策の基本は「足に合う靴を、正しく履くこと」
足の冷えを和らげるために、
まず見直してみたいのは
靴の選び方と履き方
です。
かかとがしっかり支えられ、
足先にも必要なゆとりがあり、
靴ひもやベルトで足と靴がフィットしていると、
- 足は「靴を押さえる」ための余計な力を使わなくてすむ
- 歩くための筋肉を、バランスよく使いやすくなる
つまり、歩くことそのものに集中できる状態になります。
その結果、
人が本来もっている「自然な歩き方」に近づき、
足もとの血液が、全身へスムーズに巡りやすくなります。

「足は第二の心臓」といわれるのは、
まさにこの働きがあるからです。
足が緊張しない歩き方は、からだ全体の健康貯金に
ふだん意識することは少ないのですが、
多くの方は「自分の足が緊張している」ことに気づいていません。
ふわふわ・モコモコの靴のように、
足にしっかりフィットしていない靴を履いていると、
- 靴の中で足が動かないように
- 抜けないように、脱げないように
無意識のうちに、
足の指や足裏にグッと力を入れてしまいやすくなります。
ご本人は「リラックスして歩いているつもり」でも、
足だけはずっとがんばり続けている…
そんな状態になっていることも少なくありません。
足がいつも緊張していると、
- 歩き方がぎこちなくなる
- 歩くたびにどこかに負担がかかる
- 疲れやすく、姿勢もくずれやすい
といったことにつながっていきます。
反対に、足に合う靴で、足と靴がしっかりフィットしていると、
- 靴を押さえつけるための余計な力がいらない
- 足は「歩く」という本来の役割に集中できる
結果として、
血液の巡りが整いやすくなり、
冷えやむくみが「前より気になりにくくなった」と感じる方もいらっしゃいます。
「歩くこと」そのものが、健康づくりの味方になる。
からだ全体にうれしい変化が少しずつ積み重なっていきます。
冷え対策というと、
靴下を重ねたり、カイロを貼ったりと、
どうしても「外から温めること」に目が向きがちです。
でも、冷えを考えるときには、
「人間本来の自然な歩き方ができて、足が余計に緊張しない靴を選ぶ」
という視点が、とても大切です。
そのような靴で歩くことが、
足の緊張をゆるめ、めぐりをととのえ、
冷え対策にもつながっていきます。
ふわふわ靴は「歩かない時間」の味方に
ふわふわ・モコモコの靴が、
すべてNGというわけではありません。
- 寒い場所で長時間座っているとき
- ほとんど歩かない日のお出かけ
- 室内で過ごす時間をあたたかくしたいとき
などには、心地よく使える場面もあります。

大切なのは、
「よく歩く日は、足にフィットする靴」
「あまり歩かない時間は、ふわふわのやさしい温もり」
というように、シーンによって履き分けることです。
足もとは、毎日の暮らしを支えてくれる大切な土台です。
冷えが気になる季節こそ、
- 今の靴は足に合っているかな?
- 歩くときに、足の指に力が入りすぎていないかな?
と、そっと振り返ってみてくださいね。
「なんとなく選んでいた靴」を見直すことが、
これからの歩みをもっと軽やかにするための、大切な一歩になります🌿
