「歩き方がおかしい」と指摘されて・・・
「正しい歩き方ができていますか?」と聞かれても、正しい歩き方がどんな歩き方かよく分からない方が多いのではないでしょうか?
「左右の足を交互に出せば歩ける。」と考える方も多いかもしれません。
では、正しい歩き方とは、どういう歩き方なのでしょう。
●かかとから着地する。
●足の外側をつま先方向に体重移動する。
●親指で地面を押すようにして前へすすむ。
というプロセスをたどるのが理想とされています。
正しい歩き方ができると効率的に前に進むことはもちろんのこと血流がよくなります。
これは、二足歩行する人間が獲得した体のしくみです。
血液を全身に送り出すポンプといえば「心臓」です。
血液を下半身に送り出すことは、重力の影響で簡単ですが、下半身の血液を心臓まで送り戻すのは、難しいことです。
そこで心臓の働きを助けているのが筋肉です。
出所:http://sp-kodama.com/post-1168/
歩行によって足の筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで血管を動かし、ポンプのようにはたらくのです。
この動きが、乳搾りに似ていることから「ミルキングアクション」と呼ばれています。
座りっぱなしで足の筋肉の動きが少ない場合、足に血液が停滞しやすくなります。
デスクワークで毎日足がむくんでいるという方も多いと思います。
有名なエコノミークラス症候群もミルキングアクションが行われないことがきっかけで起こります。
血液が停滞すると塊ができやすくなり、それが肺に流れ細い血管を詰まらせてしまうのです。
「人は足から老いる」ともいわれますが、足が老いると足のみならず全身の循環に大きな負担がかかります。
そして、健康を維持することが難しくなってしまうのです。
左右の足を交互に出せば前に進めるのですが、歩き方にクセがあるとミルキングアクションは効果的に働きません。
人生100年時代、いつまでも元気に歩いて楽しく過ごすために、正しい歩き方を身に着けミルキングアクションを活性化しませんか?
「足の計測と靴の選び方アドバイス」では、足と靴と身体のしくみについてお伝えしています。